当院では、できるだけ虫歯にならないように徹底した予防治療を心がけています。もし虫歯になってしまったら、小さいうちに適切に治療します。お子様が治療を怖がらないよう、お子様とのコミュニケーションを大切にして、必ず治療前に親御さんに説明しています。
小児の虫歯予防のポイントは、幼少時期のミュータンス菌です。乳児から幼児の間に、虫歯の原因菌であるミュータンス菌が親から赤ちゃんに感染してしまうと、その子は一生ミュータンス菌が口の中にすみついてしまいます。このミュータンス菌を増やすことなく、さらにきちんと歯みがきができるようになれば、お子様のお口の中は虫歯になりにくい状態を保てます。
治療は痛くない、こわくないということをお子さんに理解してもらい、治療をすすめます。小さなお子さんでも、しっかりとした説明をすれば、それを子どもなりにきちんと理解して、大人と同じように治療することが可能です。
フッ素塗布
フッ素は歯に塗布することでフルオアパタイトという虫歯に極めてなりにくい結晶を作ることで、虫歯予防に大きな 効果があります。更にフッ素入りの歯磨剤の使用などを併用することによって効果が高まります。
フッ素を塗布すれば、その後絶対に虫歯にならないということではありません。塗った後も以前と同様日頃のしっかりした歯磨きを怠らないでください。塗布後は30分間食事は摂らず口をゆすがない様にしてください。効果が減少します。また唾液は吐き出す様にします。
フッ素は半年ごとに1回、計4回塗布するとよいでしょう。定期検診と併せて来院されることをお勧めします。
シーラント(初期う触裂溝填塞・保険適用)
臼歯(奥歯)の歯の溝は大変虫歯になり易いところです。ここにあらかじめシーラントという特殊な樹脂を詰め、虫歯を防ぐ方法です。シーラントを行ったからといって絶対に虫歯にならないわけではありません。歯と歯の間にできる虫歯には効果がありませんので、フッ素塗布やフロスの使用をお勧めします。
行う時期としては乳児が生え揃う後おおよそ2才半以降と、第一大臼歯が生えてくる6才以降が目安です。シーラントは時折かけてしまうことがありますので年2回位、検診と併せて来院されることをお勧めします。
子どもの仕上げみがき
▲磨いてあげると喜びます子どもがひとりで上手に歯をみがけるようになるまでは、保護者の方の仕上げみがきが必要です。歯と歯のすき間、歯の裏側、奥歯のみがきにくい所などは、ていねいにみがいてあげてください。
毎日の「仕上げみがき」がお子さんの歯を守ります。