スポーツをする際、咬み合わせは瞬発力を発揮するのにとても重要です。
ボディコンタクトの多い競技においては歯を保護するということも必要で、そういうニーズに応えるべくスポーツに特化した歯科治療(スポーツの効果を上げるためのマウスピース、マウスガード、咬合治療など)を行います。
マウスガードについて
ボディコンタクトの激しいスポーツには、外傷予防に、
ウェイトリフティング、ゴルフ、野球など、瞬発力を必要とするものに筋力アップが期待できる取り外し式のテンプレート装置です。
歯科医院で特注するタイプ
特注のマウスガードは、個人の歯型に合わせ、歯科医院や専門の技工所で製作されます。歯科医が患者さんの歯の印象(型)を採得し、印象から作った模型に合わせて専用の材料でマウスガードを製作します。この種のマウスガードは、優れた素材を用い、製作に時間や労力を要する分、もっとも快適でよくフィットし、なおかつ高い防御機能を発揮します。
既製のものに比べて時間も費用もかかりますが、そのフィット感、快適性、全体的な品質は十分に投資の価値があるといえます。ぴったりとフィットした特注のマウスガードは、口腔内の装着が容易で安定性もよく、会話や呼吸への影響も最小限に抑えられます。
既製品のタイプ
既製のマウスガードはスポーツ用品店や百貨店などで購入できます。
ただし価格が安い反面、口腔内に適合させるための調整がほとんど利きません。かさばったり、あまり快適でなかったりする場合があります。また呼吸や会話などの障害となる場合もあり、正しく装着するには常に口を閉じていなければなりません。
対象となるスポーツ競技
笑顔とお口元を守りましょう。以下に挙げる活動に参加している方々に対して、正しくフィットしたマウスガードの装着を推奨いたします。
野球、サッカー、ラグビー、バスケットボール、バレーボール、ハンドボール、ボクシング、レスリング、ソフトボール、アメリカンフットボール、ウェイトリフティング(重量挙げ)、スケートボード、スキー、武道・格闘技、自転車競技、乗馬・馬術競技、極限スポーツ(バンジージャンプなど)、フィールド競技、フィールドホッケー、体操競技、アイスホッケー、ローラースケート、ラクロス、ラケットボール、投てき競技(砲丸投げ、円盤投げ、槍投げ、ハンマー投げ)、スカイダイビング、スカッシュ、サーフィン、水球(ウォーターポロ)、アクロバット(曲芸・軽業)、
マウスガードの手入れ方法
- 使用前と使用後には毎回、水または口内洗浄剤ですすぎ洗いをします。練り歯磨きと歯ブラシを使うこともできます。
- ときどき石鹸水で洗い、そのあと十分にすすいでください。
- 保管または携帯の際には、小さな穴があいている頑丈なケースに収納してください。通気性を保つとともに、破損を防ぐことができます。
- 変形を最小限に抑えるため、熱湯や熱くなっているものの表面、直射日光など、高温になる場所に置かないよう注意してください。
- 他のスポーツ用品と同様に、マウスガードも長時間使い続けると効果が低下します。穴があいたり、破れたり、ゆるくなったりしたマウスガードは、歯やその他の口腔組織を傷つける原因にもなります。このようなマウスガードは、正しく装着していても適切な防御機能を発揮できません。ときどきマウスガードの点検を行ない、必要に応じて取り替えることをお勧めします。
- 定期的に歯科医の検診を受けるとともに、シーズン前にはかならず歯科医院を訪れて受診するようにしましょう。また受診の際には必ずマウスガードを持参してください。
スポーツ歯科・マウスピースにご興味のある方は、ドクターまたはスタッフまでお気軽にご相談ください。